新潟県のある市議が、「おかまに支援いらぬ」「正常な形でない」等と LGBT を唾棄したとか。
そこで、中学生の頃に熱中した文化人類学者クライド・クラックホーンの「文化人類学の世界」を再掲。
性の本能を扱っていない文化はないが、扱い方は様々で、ある文化では婚前の性交渉を一切否定しているのに、ポリネシアでは若者で乱行しないものがあると、異常だとされるのである。一生、一夫一婦制を絶対に守らなくてはならないところもあれば、アメリカのように、一夫一婦ではあるが、離婚、再婚の許されるところもあり、また、一夫多妻、一夫多夫を認めている文化もある。同性愛は昔のギリシアーローマや回教の一部、ある種の未開民族では許容されてきている。チベットでは人口のかなりの部分の人たちが完全な独身を通しているし、キリスト教国でもある地方、ある時代では独身生活が実行されてきた。我々にとっては、結婚とはまず何よりも男女二人の間の問題であるが、結婚を両家、あるいは両部族間の、経済的その他の複雑な交換作用とみなす社会がたくさんある」。
ある種の「文化」に束縛されている老頭人(ロートル)議員の事はさておいて、文化人類学はめちゃくちゃ面白いし、エスノグラフィーの経験やスキルは社会に出てから少なからず役立つので、文化人類学を義務教育のカリキュラムに入れてもいいのでは。